献立のテーマ : 脂質の種類と脂肪酸バランス / コレステロール

( 飽和脂肪酸3: 一価不飽和脂肪酸4: 多価不飽和脂肪酸3

 

乳製品 : 飽和脂肪酸の数値が高い食品が多いです。

 

【ポイント】

 

1、   牛乳は一価不飽和脂肪酸よりも、飽和脂肪酸が多いので、摂り過ぎに注意しています。

(牛乳は少なく、ヨーグルト製品を多く摂取することを、ヨーロッパでは推奨されています。)

 

肉類 : 飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸ともに数値が高い食品が多いです。

 

【ポイント】

 

1、   肉類は一価不飽和脂肪酸、飽和脂肪酸ともに数値が高いので、摂り過ぎに注意しています。

(肉類は少なめに、魚類を適量摂取するようにしています。)

2、   挽肉、鶏モモ肉など、油の多い部位は特に、飽和脂肪酸が多くなります。

 

魚類 :3つの脂肪酸の中で、一価不飽和脂肪酸が多く、

対比的に多価不飽和脂肪酸も高めです。

 

【ポイント】

 

1、   魚類は肉類に比べて油脂の性質が血流の働きに良好なものが多いので、

肉類は少なめに、魚類を適量摂取するようにしています。

2、   魚類は、飽和脂肪酸よりも多価不飽和脂肪酸の数値が高い食品が多いです。

 

植物油 :一価不飽和脂肪酸の数値が高い食品が多いです。

 

【ポイント】

 

1、   飽和脂肪酸の数値を低く、一価不飽和脂肪酸の比率を高くするためには、

植物油の摂取が重要になります。

(特に肉類、魚類の調理などは、健康的な比率調理のためにハイオレックを使用しています。

ハイオレックは金額が高いので、野菜料理などはその他の植物油を使用しています。)

 

 

【ポイント】

 

1、   良質な脂質の食品をバランス良く摂取することで、コレステロールの摂り過ぎによる病気を

未然に防ぎ、良好な血流と健康的な皮膚形成を心がけています。

( 「脂質異常症の重症化予防目的から、コレステロール200mg/日未満に留めることが望ましい。」

2020年版 日本人の食事摂取基準より )

2、   飽和脂肪酸の多い食品とコレステロールの多い食品の同時摂取に、気を付けています。

3、   飽和脂肪酸、コレステロールの多い食品を摂取する時は、芋類、緑黄色野菜、大根おろし、

植物性蛋白質、果物などを献立に組み合わせます。

4、   植物性油脂は、食材や季節で様々な植物性油脂を使い分けています。

 

【参考知識】

 

1、   食品から摂取したコレステロールは小腸内腔から血液循環へと移動し、カイロミクロンとなる。

ビタミンA由来のレチニルエステルが血液循環中のカイロミクロンに付加し、カイロミクロン

レムナントとなる。そして、肝臓に取り込まれ、脂質を分解する胆汁酸に変換される。

2、   コレステロールの合成過程で生じた脊椎動物の皮膚におけるビタミンD3は、プロビタミンD3

から紫外線照射によって生じる。ビタミンD3は魚に多い。

3、   ビタミンD受容体はレチノイドX受容体と2量体を形成し、カルシウム吸収、骨代謝などの

標的遺伝子の転写調節を行う。

4、   ビタミンDは、皮膚上で太陽光線を受けることにより生産できます。

そのため、摂取数値よりも質(青背の魚など)を重視します。

5、   がん予防のために、トランス脂肪酸含有のパンや菓子類(マーガリン・ショートニングなど)は、

なるべく避けています。アメリカでは、トランス脂肪酸含有はすでに禁止されています。